お仕事

MC・リポーター歴17年!現場トラブルTOP5をご紹介!

私が今やっているMCやナレーター、リポーターなどのいわゆるしゃべりのお仕事はアドリブや対応力が不可欠とよく言われますが、実際に冷や汗をかくような絶体絶命な場面も結構あるんです。

今回は、私が17年間で体験した死ぬかと思った現場TOP5をご紹介します!

第5位:消えたゲスト。

消えるマジックトークショーの現場での話。
ゲストの方との本番前の打ち合わせやリハも滞りなく終え、本番の時間が来たのでまずは私だけがステージに上がりゲストのプロフィールを紹介し、さてゲストをステージに呼び込むぞというタイミングで、額に尋常じゃない汗をかいたディレクターが私に向けてカンペを出して必死にそのカンペを叩いている。

そこには、
「〇〇さん行方不明」
と信じられない言葉が殴り書きされていました。

さらに私が読んだことを確認したディレクターは、
「今みんなで探してるからとりあえずつないで!」
と私にカンペで指示。

つなぐって何分だよ!てか〇〇さんどこ行ったんだよ。

結局ゲストが来るまで20分、ひとりでステージをつなぎました。
ゲストさんのプロフィール紹介や、施設の情報など出せるもの全部出したけどそれでも時間が余って、もう会場のお客さんをいじりまくりの話振りまくりでなんとか乗り越えました。

ちなみにゲストさんはあまりのハードスケジュールでお疲れだったようでトイレに座ってそのまま寝てしまっていたそうです…。売れっ子さんって大変だ。

第4位:いきますよー!3!2!1…で上がらない花火。

夜空ある地域の夏祭りでのお仕事。
この日はステージMCだけでなく、なんと打ち上げ花火のカウントダウンという大変光栄な役割もいただいていたんです。

自分の掛け声で夏の夜空に花火が上がるなんて貴重な体験はきっと人生で最初で最後だろうと並々ならぬ気合いで臨みました。

そして待ちに待った運命の時、ついに打ち上げ花火の時間です。

私の声に合わせて打ち上げ花火を待つ何千人の来場者が「10、9、8…」カウントダウンをするという光景にすでに私の興奮は最高潮に!!

会場を煽りに煽ってついに3秒前!!

「みなさん一緒に〜!!3!!2!!!1!!!どうぞおおおおおおおお!!!」

…。

上がらない花火。静かな夏の夜空。

なんとか誤魔化さねばと思ってとっさに出た、

「…と言ったら打ち上げ花火があがりまーす♡今のは練習かい!ズコーッ!」

の私の一人ノリツッコミに静まり返る会場。
この時ほどステージから一刻も早く降りたいと思ったことはありません。

一回目より明らかにテンションが低くなった2回目のカウントダウンで無事花火は打ち上がりましたとさ。

第3位:生放送中に白紙のカンペを出される

白紙のカンペ生放送で中継を担当していた時のこと。
いつも通りスタジオと中継をつないでリポートしている時に、ディレクターが私にカンペを出してきたんですけど、

まさかの白紙。

おそらく間違えて2枚めくってしまったのでしょう。
何度見ても白紙。

しかしこちらは生中継中、口に出して教えることもジェスチャーで教えることもできない!

私に何を伝えたいんだ!!何を指示したいんだ!!

何も気付いていないディレクターは「なんでこっちの指示に従わないんだよ!」と言わんばかりに鬼の形相で何度もカンペを指差す。

いや、だからそのカンペ白紙。

激しくカンペを指差すディレクターと、それは白紙です。気付いてくださいと必死にテレパシーを送る私。

結局ディレクターは最後まで私のテレパシーを受信することはありませんでした。

中継が終わった瞬間にすんごい勢いで「なんでカンペ無視したああ!!!」と詰め寄られたので、ディレクターがページそのままで握りしめてたカンペをそっと指差しました。

「20秒巻で」って伝えたかったらしい。スタジオがそろそろ中継を切り上げたそうな空気を出してくれたので、結局はちゃんと20秒巻で中継を終わらせることができたけど、白紙カンペは無茶ぶりすぎぃぃぃぃ!!

第2位:ノーパンでロケ

黒の下着

朝の情報番組を担当していた時のお話。
この日は温泉を含む終日ロケで、最初のシーンが温泉だったんです。

入浴シーンの時って、万が一タオルがずり落ちたり、タオルが透けても大丈夫なようにタオルの中に上下水着を着ているんです。
撮影中ってお湯の揺れでタオルがピロピロ〜ってなってカメラさんとかスタッフさんには普通に見えたりするし。
だから温泉ロケがあるときは絶対に水着を持っていかないといけないんです。

なのになぜかこの日はうっかり水着を忘れてしまって。
さすがに裸にタオルで撮影に臨むのはまずい。
悩みに悩んで、今履いているパンツをそのまま履いて温泉ロケに挑むことに。

私の心配をよそにそのまま温泉撮影は無事終わったんだけど問題はこの後。
びちょびちょになったパンツを履くわけにもいかず、それ以降のシーンは全てノーパンで行いました。

運悪く、丈は長いけどヒラヒラなびくスカートを履いていたので風が吹くたびにヒヤッヒヤ。
あの時インタビューさせていただいた、定食屋のお母さん、農家のおばあちゃん、その節は失礼いたしました。生で食べられる収穫したての長ネギ、美味しかったです。

第1位:生放送に幽霊参加で番組中断

おばけ

これ、嘘みたいな本当の話なんです。
ラジオのパーソナリティーもさせていただいてたんですが、当時私がお世話になっていたラジオ局には、幽霊目撃情報が多発している恐怖の第1スタジオっていうスタジオがあったんです。

実は私、霊感が強い方で幽霊もよく見るし恐怖体験?心霊体験?豊富にあることから、怖い話をする深夜の生放送番組を受け持っていたんです。

いつもは第2スタジオから生放送をしているんですが、この日は機材の調子の問題か何かで急遽第1スタジオを使うことになって。
その時点で一緒に番組を担当していたもう一人のパーソナリティーのA子ちゃんと「よりによって第1スタジオかぁ。怖いね。いやだね。」って話していたんですよね。

生放送がスタートして15分くらいかなー。
リスナーさんからメッセージが来て。

それを先チェックしたディレクターさんの顔が明らかにおかしくて。
遠慮がちに私たちが喋ってるスタジオ側に持ってきてくれたから、そのまま読んだんですよ。
そしたらそこには、

「さっきから子供の笑い声や鳴き声が聞こえるんですけど演出ですか?怖いです」

って書かれていて。

しかも同じ内容のメッセージが数件。
読みながら鳥肌が立ちましたよ。

こんな深夜のしかも防音完備のスタジオに子供がいるわけがない。それに放送している側の私たちはスタッフも含め誰もその声を聞いていない。

さらになぜかその直後にスタジオの電気が全部消えて真っ暗に。

正直な話、私はこの時点でスタッフがドッキリを仕掛けてるんじゃないかって疑ってたんですよね。
それでも、ここは幽霊が出ると評判のいわくつきの第1スタジオ。

すでに震えるほど怖いのに電気が復旧した瞬間、私、見ちゃったんですよ。

スタジオにいるのは私とA子ちゃんだけのはずなのに、

A子ちゃんの横に一瞬だけはっきりした人影が確かに見えたんです。

しかもその影はA子ちゃんにも見えてしまったみたいで、A子ちゃんは生放送ということも忘れて、叫びながらスタジオを出てしまったんです。

子供の泣き声や笑い声は聞こえるわ、挙げ句の果てには幽霊がスタジオに現れて、パーソナリティーが叫びながら逃亡という一部始終が生放送されました。

めちゃくちゃな放送になりましたが、もともと心霊体験や怖い話を特集する番組だったのでこれが逆に大好評、後で偉い人たちに褒められました。

いくら褒められてももう二度とあんな体験イヤだけどね!

現場トラブルまとめ

今でこそ笑い話になっていますが、実際起きている時の絶体絶命なあの気持ちはほんっとうに毎回二度と味わいたくないと思っています。

今回は数あるハプニングから5つだけ紹介しましたが、なぜか現場には信じられないハプニングや、奇跡や、笑いが起きたりするものなんです。
機会があったらまた紹介させてくださいね!